学校長より
 
 
令和2年度上中だより第12号
「人は人によってのみ人となる」
校 長  堀田 明良 

今年は春一番が観測史上最も早く吹いたり、2月にも関わらず20度を超える暖かさの日が訪れたりと、早々に春の足音が聞こえてきました。先生が「雪が溶けると何になる?」と質問したら「春になる。」と答えた生徒がいたという話を聞きました。科学的に考えれば「水になる。」が正解ですが、このような感性も素敵ですね。2月の上大久保中生はどの学年も進路の取り組みや学習を通じて自分の未来について考えた時期でした。3年生は受験、1,2年生は上級学校調べなどに取り組みました。取り組みを通じ、自分を成長させた人もいれば、もっと自分に力をつけなければと感じた人もいたと思います。では、自分を成長させるためにはどうしたらよいでしょうか。
 「人は人によってのみ人となる。」これは18世紀のドイツの哲学者カントの言葉です。動物は子どもにえさをやったり、身の安全を守ってあげたりしますが、人は生きるために人から学ばなければ生きていけないということです。子どもの頃は家族や身近な大人から人とどう関わるかを学んだと思います。学校に通うようになると先生や同級生、やがて上級生や下級生との接し方から、ある時は生き方を学ぶこともあったでしょう。また、豊かな人生を彩る生涯の友に出会うこともあるでしょう。「友達は自分を写す鏡」という言葉もあります。友達に対する自分の関わり方で離れて行ったり、絆が深まったりしたことは、生徒の皆さんも経験済みの事でしょう。社会に出ても人から学ぶことはたくさんあります。
 自身を振り返ってみると、大学を卒業したばかりで中学校1年担任をした時、「俺が隣のクラスで面倒を見てやるよ。」と言ってくださり、教師のABCを教えてくださった先輩の先生との出会いから教師生活がスタートしました。以来仕事でもプライベートでもご指導いただいた上司や先輩の先生方、仕事を通じて助け合ったり、時には楽しく過ごしたり、時には切磋琢磨し合ったりした同僚の先生方や、他校の教科や部活動関係などの先生方、温かく見守り、様々な角度から支えてくださった地域や関係諸機関や保護者の皆様、そして生徒の皆さんから多くを学び、挫折もありましたが、成長することができました。もちろん教師でなくても他の職業でも多くの人との関わり合いから自分を成長させています。生徒の皆さんが社会に出る頃は社会も大きく変化し、そして多様化することでしょう。しかしそれは進化した学びのチャンスであり、自分の成長や飛躍のチャンスでもあるわけです。いつの時代も人は人から学び、自分が目指した人に向かって成長します。
 今年度末に当たり保護者、地域の皆さま、本校の教育活動に1年間ご理解ご協力をいただき、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 
 

・学校教育目標
「温かい学校 感動あふれる学校」

・目指す学校像
○時を守る ○場を浄める ○礼を尽くす

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「子どもの無限の可能性を求め、実践する学校」を目指して
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