学校長より
 
 
2016年7月学校だより

 
校 長 田所 泰久  
 
 「自分の顔を鏡で見られるか」

 もうすぐ夏休みです。1年生は、中学校生活初めての夏休みですので、部活動を楽しみにしていたり、1学期に学習した内容の復習を計画していたりしていることでしょう。2年生は、学校のリーダーを、いよいよ3年生から引継ぎ、充実した夏休み中の生活を頭の中で描いているかもしれません。3年生は、中学校生活のまとめとともに、進路選択に向けてと、たいへん重要な時期となってきました。

 

今月はじめから下旬にかけて、学校総合体育大会さいたま市大会がありました。どの競技でも全力を尽くし、県大会への進出を決めた部活動もあれば、一方で敗退が決まったところもありました。一生懸命に取り組んだ生徒ほど、悔しさも人一倍ではなかったかと思います。

 

かなり前の話ですが、オリンピックのある競技で、ある日本人選手の発言が印象的でした。失敗したチームメートを見てのひとことです。

「ああいった失敗は誰にでもあることだし、みんな挫折を味わっている」

また、メダルを期待されながら、失敗をしたある外国人選手のコメントにも似たようなものがありました。

「私は失敗をしても、自分の顔を鏡で見ることができる」

 

一流の選手としてのミスはあったかもしれないけれど、人間性まで否定されるものではありません。そのとき、その場所で成績が上の方でなかったということです。しかし、選手は自分の悔しさをぐっとかみしめることでしょう。その悔しさは本人でなければわからないものです。その悔しさと真正面から向き合うことに価値があるのであって、まわりが評論することができないものと考えます。

 

3年間という中学校生活の中で、ノーミス、ノーエラーで過ごせる生徒はまずいないと思います。いたとしてもごくわずかでしょう。ミスをしたことが恥ずかしいのではなく、ミスをしても直そうとしないことが恥ずかしい、という意識をもってほしいと思います。

中学校は、失敗を経験するところです。挫折を味わうところです。失敗や挫折を経験した上で、その失敗に向き合い反省し、謝罪をしたり、失敗を取り返そうと奮闘しようとするところです。失敗をしたときは、つらい気持ちになります。しかし、奮闘している生徒を、まわりが支えていることに、ぜひ気づいてほしいと思います。

 

さて、6月はいじめ撲滅強化月間でもありました。本校でも、様々な取り組みを実施し、「いじめ」について考えてきました。トラブルから発する「いじめ」について考えることは、自分の人間関係を、あらためて見直す、よい機会です。

「友人を大切にしよう」と、入学式のときに言いました。友人は、いまの自分の状態を教えてくれる貴重な存在です。まずいことをしたときには、たしなめてくれる存在です。がんばっているときにはほめてくれます。ときには、耳の痛いことも言われるかもしれません。しかし、そういった友人の存在こそ感謝しなくてはいけません。何より自分の成長に欠かせないものと考えます。

 

「いじめ撲滅」の視点からも、自分の顔を、しっかりと鏡で見られると言える生徒であってほしいと願っています。そして、仲間から、「よき友人」と見られる生徒であってほしいと思います。




・グランドデザイン

・学校教育目標
「温かい学校 感動あふれる学校」

・目指す学校像
○時を守る ○場を清める ○礼を尽くす

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