11月23日は、勤労感謝の日です。この日は、国民の祝日に関する法律第2条によると「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」です。
もともとは、日本が農業国家であり、古くから神々に五穀の収穫を祝う風習がありました。また、その年の収穫物は国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、収穫物に感謝する大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった新嘗祭(にいなめさい)を起源としているようです。
さて、3年生はいよいよ進路選択が目前にせまってきました。2年生は、学校の中心としての役割を担う時期になりました。また、1年生は、まもなく中学生職場体験事業「未来くるワーク体験」の準備が始まります。この時期に、「はたらく」ということについて考えてみましょう。
いわゆる職業の3要素というのがあります。職業を選ぶときに、この3つが重要であるという意味です。1つ目は「経済性」(収入を得て生計を支えること)、2つ目は「社会性」(社会の中での役割を担うことにより、社会に貢献すること)、3つ目が「自己実現」(個人の目標や生きがいを充足させ、実りあるものにすること)です。これらのどれが重要か、ではなく、それぞれがとても大切なことです。
ハローワークに勤めていた方とお話する機会がありました。多くの職業の中から、いくつかをピックアップしてビデオを作ったそうです。職業紹介ビデオというのでしょうか。具体的な作業、必要な資格などが入っているものです。ラストのところでは、その職業に従事している若手、中堅、ベテランの3名に、いろいろな質問をするコーナーがあって、そのうちの何本かを見せていただきました。
質問コーナーでは、仕事の喜び、苦労、将来の夢などが語られていました。質問の一つに、「仕事を進めていくうえで大切なこと」について訊く場面がありました。興味深かったのは、異口同音に「人間関係の大切さ」と答えているところでした。
よくよく考えてみると、いま学校生活で大切にしている、授業中の態度、提出物、あいさつ、ルールやマナーへの態度や姿勢、こういったものが、社会に出る際に大切であることがわかります。とりわけ、人間関係の大切さは言うまでもありません。
先日の素晴らしい合唱コンクールは、各クラスで話し合いの上で役割分担をし、行き届いた準備で当日に臨み、輝くハーモニーを響かせてくれました。一つの行事に取り組むために、人間関係を大事にし、社会性を通して自己実現を図り、報酬(この場合は達成感、充実感)を得ることができたと思います。
若い頃、先輩がこう教えてくれました。「はたらく」ということは、「はた(傍)を楽にする」ことなんだからな、と……。
みなさん、生き生きと「はたらいて」いますか?
・グランドデザイン
・学校教育目標
「温かい学校 感動あふれる学校」
・目指す学校像
○時を守る ○場を清める ○礼を尽くす
学校だより 4月 5月 6月 7月 7月A 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 最終号

・「子どもの無限の可能性を求め、実践する学校」を目指して
・共に高め合おう 創ろう感動体験 〜花と緑 潤いのある学校〜
|